八転び七起き

はじめましてKRZです。

2021年4月1日

人生にはいろいろな局面があるものだ。脇目もふらずまっしぐらに走り続けてきたのに、ふと我に返って振り返ってみるとほとんど前に進んでいないことがある。ところがほんの一歩だけ踏み込んだだけなのに遥か遠くに来てしまうときもある。はたまた昨日が10年前に思える日もあれば、10年後が明日突然やってくる日もある。夏の暑い日には真冬の細雪の舞いを恋しく思うように、結局はいつも目の前にあることとは違うものに思いをはせてしまう。それが人間らしさだとすればそいつは上等だ。はて、人間らしくないことというのは裏返して動物的なこと、になるのだろうか。学問的なことはさておき、動物的な側面は、それはそれで人間らしさの土台になっているのであればそういう部分も見ないわけにはいかないし、むしろそれが十分に分かっていないと人間らしさの意味も変わってくるようにも思える。そんな漠然としたことを茫漠と数千回も書き綴っているとなにかが暗闇の中から浮かび上がってくるものがあるのかもしれない。それが錯覚というならば錯覚は現実になるのだろう。それが見える人にだけ。だれにでも出来ることというのはたいしたことではない。しかしだれにでも出来ることを愚直に何年もやり続けることで得られるものが哲学なのだとするとそれは実に有難いものである。だれでも出来ることをやり続けられない人には味わえない美酒というものだろう。この頃、そういうのが無性に好きだ。