八転び七起き

はじめましてKRZです。

2021年4月20日

七転び八起きという言葉は書いて字母如く、7回コケて転んで、8回起きあがることだ。何度転んでもそのたびに起き上って辛抱強く生きていこうという素敵な教訓だ。実に前向きな言葉である。しかしよく考えると、7回転んだあとにはふつう7回起きるだけでいいのではないか。なぜか1回多い。そう考えると実は物理学的には不思議な現象をさらりとことわざにしているところが実に巧妙である。なぜ巧妙かというと、単純に転んで起きるだけではお得感がないからだろう。「転んでもただでは起きない」という言葉にもあい通ずるものがあるように思える。これも子供のころから何度も聞いている根性叩き込みの文句だが、その意味は転んだら転んだ悔しさをバネにしてその分を倍返しにするくらいのなにかを掴めということだと理解している。結局はプラスマイナスゼロよりも少しお得に生きようということなのだろう。しかし7回転んだ後に8回起きることの相対性理論的考察をせっせとプログラミングして計算を始めてみたところ、3000年かかると回答がでた。これはだいぶ気長な話である。仕方ないのでアマプラで映画を見ながら3000年待っていたらようやく結果が出たのでワクワクしながら計算結果報告書を読んでみる。読み終わるのにさらに3000年かかりそうだ。深追いはしない方がいいのかもしれない。何事も得しようと思えばついつい無駄なことまでやってしまいそうである。結局は6000年もかけてひとつだけ分かったことは人間はお得感が好きだということなのかもしれない。少しくらい損してもいいのに。子供のころから知らず知らずに教え込まれている言葉からボクらはとても影響を受けているのだと思った。影響というよりもなにか束縛されているとも思える。そんなことを考えていたら八転び七起きでいいじゃないかと思えてきた。