八転び七起き

はじめましてKRZです。

2021年5月9日

1時間半も在来線を乗り継いでたどり着いた海の町には土曜日のお昼前なのに男子高校生の集団がいて少しだけボクの気持ちをいつもとは違うモードに変えてくれた。それは日常に縛られて鬱屈としている若者のやるせなさのおかげかもしれない。なんてボクは自由なのだろうと改めて感じる。しかし11時を過ぎた空腹感に気が付くと、目的地にはコンビニも何もなくて後悔するだろうと思い、駅前のセブンイレブンで昼飯を買い込んで目的地に向かうバスに乗ることにした。備えあれば憂いなしということわざをボクは心の中で思い浮かべた。乗り込んだバスは少しだけ混雑していたがボクの目に留まったのは運転手さんの横の一番前の空席であった。ボクがすきな座席だ。ひょいと身軽に腰かけるとバスはボクの号令にあわせて進み始めめる。実に気分がいい。コンビニで買ったときにレンジで温めてもらったせいでミートソーススパゲティーが青年の主張弁論会のようにバス中ににおいを必要以上に発散している。そのせいでバスの運転手さんはなんども「バス内での飲食はお断りいたします」というアナウンスを繰り返した。10回目にアナウンスがあったときにボクはパスタの入っているコンビニ袋の口を堅く締めてにおいを封じ込めた。そのおかげでバスの運転手さんは11回目のアナウンスをしなくてすんだ。しかしバスは良く揺れる。海沿いの狭い平地にひしめき合う民家のあいだを通るバス道はびっくりするくらい狭く、バスはなんども民家の屋根にぶつかりながら瓦を2-3枚落として進んでいった。ふと海岸線に視線を向けると江の島がみえた。海はいい・・・。目的地のバス停がアナウンスされたので下車するとコンビニが真横にあった。民家の間のゆっくりとした坂道が砂浜までつながっている。実に開放的である。さて今日はなにをしに来たかというと・・・。