八転び七起き

はじめましてKRZです。

2021年4月4日(日曜日)

日曜日の朝に聴くキーシンショパンは軽やかだ。いや、月曜日にも土曜日にも同じように音楽は聴いているのだが、なぜ日曜日の音楽はかくも爽やかなのだろう。キーシンはバラードの3番に乗って雲の上に跳んでしまう。日曜日に聴く音楽が差別化されているわけではない。しかし日曜日の午前中に聞こえてくる音は、どこか陽気で心が弾む音なのだ。日曜日でも時間がたつにつれてそれは次第に変わっていく。お昼ご飯を食べることにはキーシンのもじゃもじゃ頭もなぜかぺったりとした頭に見える。そして日曜日の夕方にはキーシンもいなくなり、サザエさんの来週の予告も終われば完全に日曜日は終わってしまう。要するに、気持ちの問題のようである。同じ音楽を聴いているのにこんなに違うのは気持ちが違うからで、音楽そのものは何も変わっちゃいない。しかしこうも聴こえ方が違うのは、まるでよくいう慣用句の「病は気から」と同じようにも思える。もしも日曜日のキーシンのことをこのような慣用句にするとしたら、どんなものになるのだろう。キーシンも気から。キーシンはピアノをえらばず。キーシンの恩返し。