八転び七起き

はじめましてKRZです。

2021年6月14日

最後に仙台に行ったのはいつだろう。ふと目の前のカレンダーをみていると仙台に行きたくなった。仙台にいたころの研究室の事務の女の子のことを思い出したからだろう。そのカレンダーはフェルメールの絵画集で去年の秋にアマゾンで買ったものである。今月の絵も来月の絵も一年中なぜか女性の横顔が多い。しかもほとんどが体は左を向いていて顔は少しこちらを見ているものもあるが、大体の絵は左には窓がある。その女性が仙台のころの研究室の女の子に似ていたわけではないのだろう。その女の子はもう少し美人で華やかだったし、なんといっても日本人だ。むしろなぜこのカレンダーを見ていて彼女のことを思い出したのかが不思議なことのように思えた。そう思うとフェルメールの絵と彼女の繋がりについて考えてみた。やはり顔も似ていない、けどもなぜか目線がとても似ているようにも思える。そう思うとほかの絵の目線も気になってきた。5月は?4月は?いろいろな女性の絵があるが再度じっくり考えればやはり彼女には似てはいない。しかしフェルメールの描く女性はなぜこうも魅了する絵のだろうか。別に好みのタイプであるというわけではない。むしろボクは欧州系のいわゆる白人女性よりは東洋つまりアジア人の方が好きだ。これは多くの日本人がそうではないだろうか。もちろんそうでない人もいるし、好みはいろいろだ。しかしやはりなによりも描かれている女性が魅力的なのはきっとフェルメールがそれらの女性たちをこよなく愛したからかもしれない。いやこんなつきなみな評論ではあまり納得はできないとも思える。フェルメールの絵画では青色が目立つがきっと彼がとても好きな色だったのだろう。いやむしろ青は特別な何かがあるのかもしれないが400年も前のことはボクにはわからない。しかしフェルメールの描く女性というのはその姿だけではなくそれらの女性の感じているなにかまで伝えているのがとても印象的だ。じっと見ていると彼女たちのつけている香水の香りまで伝わってくるようだ。こういうのが描けるというのが本当の画家の凄さなのだろう。さて、仙台の女の子のことを思い出したのがなぜなのかは結局わからないままだ。そのうちにその理由がわかるかもしれない。