八転び七起き

はじめましてKRZです。

2021年5月27日

この春に高校に入学した姪っ子に消しゴムを買った。彼女が絵を描くのがとても上手だというので上野駅で見つけた小さなスケッチブックを贈ってあげようと思いついたときに、なにかもう一つおまけをつけようと思ったからである。そこでボクの職場の近所の大学の売店に入り込んでその大学の名前がはいっているお土産をなにかひとつ付けようと思った。選んだのは消しゴムで、その時はたまたま仕事で必要になっていた書類入れのクリアファイルで富士山の浮世絵が印刷されたものを一緒にまとめて買った。値段もろくに確認せずに選んで、レジで700円くらい支払ったのでまあそんな程度の値段なんだなあと思いつつ、レシートを見て驚いた。消しゴム、550円。ん、なにかの間違いだろう・・・。きっと普通ならクリアファイルが500円くらいしてもおかしくないと思う。そして安い消しゴムが普通50円くらいなので大学のマークが印刷されたちょっと贅沢そうな厚紙がまかれているので150円くらいだろうと思ったわけだ。しかし実際は真逆で、消しゴムが550円だった。550円もする消しゴムを買うのは人生で初めてである。そもそも100円以上するものを買うこと自体ありえないというか、そのように高い消しゴムはそもそも身近には売られていない。そこで日本で一番高い消しゴムはいくらくらいするのか気になったのでGoogleで「消しゴム、高級」と検索したら。でた!1万4千円の高級消しゴム。喉から出が出るほど欲しいとは思わないが、こういうのをもしも貰っても使うのがもったいないので書き損じをしなくなるのかなあと考えたりした。しかしこんな消しゴムで消すと消しカスも高級なのだろう。いやはや実用品というか日用品というのはそれなりのものでいいと思うが・・・。しかし子供のころにはいろいろな消しゴムがあった。消しゴムなのにいい匂いがついていて食べたくなる消しゴムや、全く消えない消しゴムなど。実家のどこかに転がっていた消しゴムはいつの時代のものか分からないような代物で、必死に消せば消すほど消した場所が黒くなり、何も書いていないところまで黒くなったものだ。これはこれですごいプレミアものかもしれない。消えない消しゴム。または消そうと擦れば二度と消えなくなる消しゴム。消しカスが出ない消しゴム。いろいろなものがあるが一番欲しい消しゴムは書く前に時間が戻る消しゴムである。おいくらになるだろう。550円よりは高いだろう。しかももはや消しゴムではない。それはタイムマシーンゴムである。